26日休日。夜は渋谷の中華料理屋で小籠包とレモンサワーを注文しTSUTAYAで漫画を購入。

 二巻の表紙、サイゼリヤに良く飾ってある絵画と同じ構図で見つけたとき思わず笑ってしまった。高校生、心に身体がつられて、身体に心がつられて、あっちこっちのバランスの悪さを覚えだす年齢だったなと思い出した。

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

 

 既視感だらけの主人公!しかし31歳のお姉さんと高校生っていうのは都合がよすぎる条件な気もするけど、それを言ったら「恋は雨上がりのように」も似たようなもんか。主人公のだらしなさたるや、こうはなりたくねぇ~!と思いながら読み進めた。正直タラレバ娘よりこっちのほうがよっぽどゾッとするし虫唾が走る。

 

27日お弁当のおかずをひとしきり作って満足。ジムに入会し毎月八千円弱吸い取られていくので節約もかねてちみちみと夜毎料理をしている。最近は野菜をばかすかいれたコンソメスープ(玉ねぎ、白菜、にんじん、ジャガイモ、ウインナー)を飲んで風邪をひかないように気を付けている。嫌なことがあったときは美しいものを観ようと決めているので満島ひかりを。一番好きな女優です。


「ミルク32」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 東京公演

 


「ファイト!」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 大阪公演

 

28日「いままでの人生なんて全部前座で、明日こそが本番のはずだと毎日信じて生きている」とつぶやいたらひねくれた男の子数名から「どうせ前座だから」といった旨が届いた。いまだけが本番で、過去は全部前座。今日は本番でもあるし、明日のリハーサルでもある。それらしい顔でやり過ごしていられるのは、人並みに持っている苦しみを忘れるための努力をしているからだ。

仕事ではようやく上期の契約目標に到達することができて、お店が色めき立っている。わたしもつられて気分がよくなって家でパイナップル味のチューハイを飲みながら音楽を聴いたりした。蒸し暑い日に金木犀の香りがうっとおしい。今日は仕事の帰り道に夕立をくらってしまい、慌てて乗り込んだ社用車の中はいつもよりほこりの匂いがした。窓を開けてお風呂上りの髪を乾かし、まともでいるのが難しい季節になってきたなと肌で感じた。


フジファブリック (Fujifabric) - 赤黄色の金木犀(Akakiiro No Kinmokusei)

 

15日休み。郵便局に行ったあと、翌日の仕事のための弁当のおかずを作ってお昼寝をしたら一日は終了していた。お風呂の中で最近買った本を読む。

かなわない

かなわない

 

別れた恋人から勧めてもらった本なのだが、半分まで読んだところで辛くなってきた。家族の在り方、いつも考えてはそのスケールの大きさにうちのめされている。自分の生き方のはね返りが一番よく見えるのが家族だと思う。親はその気がなくても、間違いなく子供は最大級の影響を親からうける(よくもわるくも)。わが子に投げるボールはストレートなのか、カーブなのか、野球ボールなのかテニスボールなのかバスケットボールなのか、そもそも投げるのか転がすのか、誰も正解を教えてくれないし誰も正解を持っていない。周りが悪意なく押し付けてくる「ふつう」や「まとも」に戸惑いながら、恐る恐る、でも力を込めて球を届けるしかない。母親になること、わたしはすごくおそろしいと思う。正解のない問題に向き合うのは、誰だってとても怖い。

 

16日仕事でとても差別的なことを言われる。鈍感にならざるをえないような古臭い職場のぶしつけな言葉にさらされて、全く傷つかない自分とすべてに苛立つ自分が同居している。上司のささやかな一言が魚の骨のように喉の奥にいつまでも引っかかっている。女でいる喜びと苦しみはどう考えてもイーブンではなく、憎むべき相手もわからずただただぶぜんとしていることしかできない。時間がたてばこんなことにも慣れていくんだろう。昔の私は、起き抜けの憂鬱を常に抱いたような表情で、好きでもない男を追いかけたり追いかけられたりしては暇つぶしをしているだけだった。いまはそんな自由もなく、夜毎にむなしさは煮詰まっていき、心の奥底にはいつもあの悲しみの波が残っていて、いつ崩れ落ちたわたしを飲み込むのかと布団のなかでふるえている。

胸いっぱいに、怒りと脂肪を抱えてこれが一体何になるっていうんだろう。実りなんてはなから期待していないから、私は私の正しさを信じて生活がしたい。


椎名林檎 - ありきたりな女

 

17日高円寺にあるうたかたカフェへ。初対面の人の話を聞くのはとても好きなのだけど、情報量と情報の密度がすさまじかった。仕事上ではいつも当たり障りのない世間話がほとんどだったので、本当の言葉を本当の心で使おうとする空間に圧倒されてしまった。知りたがりな性格なので、バックグラウンドをすべて聞きたくなるが、それをするにはあまりに時間がたりなくて、なんとなく消化不良な気持ちを抱えたまま場を後にする。夜はセブンティーンアイスを食べたあと珍しくモスバーガーへ。食べ慣れないものを食べたせいかはたまた冷房のせいかお腹が痛い。

気づけば9月になっていた。仕事の調子は良く、身体の調子は最低最悪だがわたしの勤務店舗が今月全店で売り上げトップなため、スタッフ一同とても満足気な表情で続々と体を壊していっている。溶鉱炉に親指を立てて沈んでいくってまさにこういうことかぁ~と思いながら痛む腰を抱えて仕事をする。

 

5日仕事の同期たちと新宿駅でタイ料理を食べる集いをした。みんな自分の彼氏を自社製品にたとえてゲラゲラ笑っていた。どいつもこいつも本当に明るくて美人だ。けして多いわけではないけどわたしは女友達に恵まれていると思う。

 

7日家でhuluを見て料理をしていたら休みもあっさり終わってしまう。 最近はこのしょうもないタイトルのドラマを見ていたのですが、主題歌、作品タイトル、内容のすべてに全く一貫性がない不思議な作品でした。原作である江國香織の小説はタイトルが本棚に並んでいるだけではげまされるのでアマゾンで買います。

カレ、夫、男友達 [DVD]

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思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

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 あとは久しぶりに時効警察を観ましたがオダギリジョーがかわいくていい。個人的にオダギリジョーのビジュアル的なベスト作品は「メゾン・ド・ヒミコ」か「アカルイミライ」だけど、キャラクター的には時効警察の霧山君が浮世離れしてて一番好き。

時効警察 DVD-BOX

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9日前日から泊りにきていた友人と朝四時までハロプロの動画を見続けて道重さゆみから強さのおすそ分けをいただく。昼過ぎに起床してから「秒速五センチメートル」と「君の名は。」を観てカラオケではaikoのアルバム曲ばかりを歌い、 新品のメガネをかけて夜の西東京を歩き回った。絶対女の子がいいな、と思いながら過ごした一日だった。

 

12日勤務先のトイレに貼られている「辛いという字に一本足すと幸せ、もうひと頑張り」とへたくそな字で書かれたポスターをみると気が狂いそうになる。てめえの辛さも幸せも知ったこっちゃねぇよ、と舌打ちをしてリップを引き直したらまたいつもと変わらない仕事が始まる。久しぶりに定時に上がった日の長い夜、恋愛もろくにできない自分に落ち込みながら観た映画の中ではカップルが海沿いで結婚式を挙げていた。結婚へのあこがれも幸せな家族、理解のあるパートナーへの理想もなく、この日常のくりかえしの果てに本当に幸せなんてものがあるのだろうかといつも不思議に思う。恋は確かに楽しくて美しくて素晴らしいけど、結末のほとんどがバッドエンドだから嫌いだ。


恋はリズムに乗って / 口ロロ feat, 大木美佐子

13日お盆商戦が終わりようやく繁忙期が明けた。忙しさにかまけてないがしろにしていたたくさんのことに着手。と言っても家の中をピカピカにするくらいしかやることはないのでふろの掃除とキッチンの掃除を。意外がられるのが、わたしは部屋が汚いのが許せないタイプの人間だ(ただし自室にかぎる)

 

20,21,22日母方の実家に帰り湖で泳いだ。

https://www.instagram.com/p/BJW2wxYDtDk/

静かな湖畔の森の影

 

23日本社で研修。寝起きの頭痛が日増しにひどくなっていく。鏡に映る自分は前髪が伸びただけだけど、毎日ほんの少しずつやすられていった心の削り節が部屋の隅に溜まっている。仕事のために久しぶりに乗った電車の乗換駅では駅ビルから甘いお菓子の匂いがもれてきて頭が痛かった。めまいによく似た夏の日差しがわたしの身体を刺激する。久しぶりに会った同期との飲み会ではなにをしゃべったかいまいち覚えていない。

 

24日一番仲良しの男友達が恋人に裏切られ泣いていた日。ハッピーアワーを観たときに感じた悲しみを思い出す、人と付き合うことはわかりあえなさの連続に腹を立てては打ちひしがれることの繰り返しだ。習うより慣れろだ、誰だって寂しくて苦しくて当然で仕方ないはず。それでも飼いならすにはあまりに大きくてとてもじゃないけど持ちきれない。一秒でも早く孤独から逃げたくてずるいことばかりする私たちだけど、もっと大人にもっと上手に、間違えずにやることはできないのだろうか。

 

25日夕方に横浜のベイクウォーターにあるKIRIN CITYでビールを飲んでから銀座カラーで脱毛を終える。汚い横浜西口の繁華街を抜けて閉店間際のタワレコにかけこみ、ようやっとaikoのアルバムを購入。二月末にひどい失恋をしてから狂ったようにaiko宇多田ヒカル大森靖子を聴いて心の中の刃を研いでいました。

 

May Dream(初回限定仕様盤A)(Blu-ray Disc付)

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気づけば一か月ほど書いていなかったので最近のことを思い出している。

7月ポケモンGO配信に町が色めき立ち、どこを歩いてもポケモンの名前が耳に入ってくる。御三家のうちわたしはヒトカゲを選んだ。ミーハーなのでゲームセンターにあったピカチュウのぬいぐるみに1000円ぶっこむ。この日は池袋まで出てサンシャイン水族館へ。魚はもちろんクラゲもアシカも大好きなのでとても楽しかった。毎回チケット代のそこそこな高さに悩みつつもなんだかんだ4,5回は来てる気がする。

https://www.instagram.com/p/BIM9j6VDl4s/

world’s end supernova

夜はイケメンがたくさん働いていると話題の居酒屋でごはんを。全体的にしょっぱかったけどこれがイケメンの味…と思いながら食べた。

29日シンゴジラを見に新宿へ。ネタばれしたくないので何も言わないけど、ゴジラは本当に言葉とか理屈とか常識の一切通じなさそうな目をしていてめちゃくちゃ怖かった。絶対にこの生き物にはかなわないと本能に訴えてくる顔をしていて、そんな生き物にえらい人たちがきちんと理屈や科学で立ち向かっているところがかっこよかった。精神論だったり神頼みな面がないところがよかった。

 

8月某日母親に誘われ江戸東京博物館の大妖怪展へ。平日にも関わらず妖怪ウォッチの影響か小学生が多くてびっくりした。個人的には妖怪ウォッチより八大地獄の絵が描かれた掛け軸の展示のほうがおもしろかった。今の職種になってから地獄とかお浄土とかの勉強をしまくっているのでやっぱりこういうのは予備知識をつけてから観に行った方が楽しめるんだなぁと思った。あとは予備知識がない人がどれだけ楽しめるつくりになってるかが大事ですね。その面妖怪は造詣が圧倒的にキャッチーなのでよくわかんないけど見てておもしろい~ってなるし、その辺は物販が飛ぶように売れているあたりからも感じ取れました。

yo-kai2016.com

その後は目黒の雅叙園に行き100段階段を見学。展示より部屋のつくりそのものに目が行ってしまった。

和のあかり×百段階段 |催し物|目黒雅叙園

6日夕方まで眠ってしまい少し後悔。阿佐ヶ谷の七夕祭りをのぞいてから西荻窪で行われたさっちゃん(平賀さち枝)の集いへ。一年前に西荻窪で開催されたさっちゃんの女子限定ライブの時にお客さんとして来ていた女の子数人とさっちゃん、会場のスタッフさんたちと一年ぶりに再会。時間の流れがゆるやかでみんな明るい顔をしてそれぞれ好き勝手に好きな音楽や好きな男の子の話をしていて楽しかった。帰りはさっちゃんと一緒に小田急線に乗って恋愛の話をしながら帰った。


平賀さち枝『いつもふたりで』(Official Music Video)

 

9日浴衣を着て浅草→上野公園というデートコース。仲見世でもなかアイスとお団子を食べ歩きしたのち昼はうなぎを食べた。浅草寺ポケストップと外国人だらけ。ひとたび街中を歩けば人力車のお兄さんたちの軽口と、商店街にいる元気なジジイの声で活気がありとても良い町だった。舟和の芋ようかん買いたかったけど一人暮らしじゃ食べきれないからやめた。

高校の時からの女友達と仕事や恋愛、おいしい食べ物やかわいい服を楽しむたびにあぁ労働って本当に心が動かないなぁと思う。上野動物園はちょうど夜の動物園開催中で夜8時まで動物が見れるし入園時間もくりさがっているので大人のデートにおすすめです。ただし不忍池ポケモンGOをやりにきている大学生が何百人という単位でいてレアポケモンが出るたび大移動しているのでムードはない。「ミニリュウ!?」「えっミニリュウ!?」という声を今日だけで100回くらい聞いた。

https://www.instagram.com/p/BI7ifKIhGlG/

新しいお友達。部屋にパンダのぬいぐるみが3つ、ペンギンが1つ、ゾウが1つ、アリクイが1つ、エビが1つ、ヘビが1つ、新しくワオキツネザルが仲間入りしました。

18日世間は祝日。わたしは昼からビールを飲んで渋谷で森山中教習所を観た。グッドラックヘイワの音楽がかわいらしかったのと、清高くんが意外とムキムキだったのがおもしろかったです。轟くんがちょっとイケメンすぎる気がしました。


映画『森山中教習所』予告編

 

夜は同期と飲みながら仕事の話をしたりプライベートの話をしたり。べろべろにつぶれた女の子に六回ほどキスをされて可愛いやっちゃな~と思いながら手をつないで一緒に帰った。はやく仕事が落ち着いたらレンタカーを借りて女の子たちと好きな音楽を聴きながら高速道路を運転したいな。夏らしいことと言えば江の島に一度行ったくらいか。

清 竜人25「アバンチュールしようよ♡」

 

19日前日の夜更かしを引きずりながら出勤。帰宅即今夜はブギーバックを聴いて踊りながらビールを飲んだ。仕事の後はダンスとビールに限るってうちのお姉ちゃんが言ってたけどわりかし真理な気がするぞ!


今夜はブギーバック (Smooth rap) / スチャダラパー

11日昼には牡蠣を食べシャンパンを飲み、夜は同期と新宿でタイ料理を食べながらビールをあおりまくった。普段は4パック100円の豆腐と3パック100円の納豆を食べているだけだったのでおなかがびっくりしたのか体重がハチャメチャに増えて悲しかった。先日買ったピタピタのデニムがゆるくなるように明日はもう少し控えよう。

 

13日映画「ハッピーアワー」を観に久しぶりに地元へ帰った。

www.youtube.com

驚異の五時間越え、普段家で映画を見ることが多いので映画館で五時間…と考えただけで若干腰が重かったのだけど、3月ごろに知り合った男の子に会って早々「ハッピーアワー的人間ですね」と言われたのが印象に残っていたので四か月越しの鑑賞。

序盤のワークショップのシーンから「人にふれる」「だれかの声や音を聞こうとする」映画なんだということはすぐわかったのだけど、こんなにも徹底してさびしさや他人にわかってもらう難しさを描いているとは思わなくて驚いた。彼女たちの怒りや悲しみのほとんどが、愛する人が自分を「見ようとしていない」ことにあることは自分も身に覚えがあるからよくわかる。男と話しているときだけに抱くあの虚しさとか諦めを一気に思い出して苦しくなるようなシーンがたくさんあった。(男と話してる時にしか感じないモヤモヤについてはヤマシタトモコのHERという漫画に詳しく書かれている) 

HER (FEEL COMICS)

HER (FEEL COMICS)

 

 

話し合うことによってわかりあえないことが分かってしまう、そういう恐怖を抱えて口をつぐんでいる女たちの姿は過去の自分にとても似ていて、女たちに置き去りにされる男たちの姿も哀れで情けなかった。話したつもりでいる男と、なにも届いていないと確信している女の間にある、絶対埋まらない溝みたいなのが手に取るように伝わってくる。わかってほしいのではなく、わかろうとしてほしい、という思いが声になることは結局一度もなく、彼女たちは本当のことを話さないままくっついては離れてを繰り返して誰かに少しずつすり減らされて生きている。話したつもりで、その実何も話していないことに気づいていない旦那のもとから初めに逃げ出した純を追いかけて、もっともっとみんな自由になって話したい言葉で話して勝手に幸せになればいいと思う。

 

もっと話そうよ 

目前の明日のことも

テレビ消して 私のことだけを見ていてよ

 

私がハッピーアワー的人間かはさておき、宇多田ヒカルのこの歌詞こそ彼女たちの本当の気持ちなのだと思う。

 

14日社会人一年目、初のボーナスで西村ツチカさんの絵を買おう!と思い立ちゲリラ豪雨のなか都心へ繰り出すも初日ですべて完売したとのこと。カルチャー貢献ババアになるには行動の速さも大事だと痛感した。

tsuchika.exblog.jp

 

15日思ってることをきちんと伝えられる男の子が世の中に二人だけいて、そのうちの一人と縁を切った。友達にも恋人にもなれず、だらしなくて名前のつけられない「好き」だった。この何日か前に、好きは三種類くらいでいい、あんまりたくさんあると疲れてしまうと話したのを思い出した。

仕事中職場に来ていた住職様が突如カバンから板チョコを取り出して、お嬢さん食べな!といったので思わず「米兵かよ!」とつっこみそうになりました。