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気づけば9月になっていた。仕事の調子は良く、身体の調子は最低最悪だがわたしの勤務店舗が今月全店で売り上げトップなため、スタッフ一同とても満足気な表情で続々と体を壊していっている。溶鉱炉に親指を立てて沈んでいくってまさにこういうことかぁ~と思いながら痛む腰を抱えて仕事をする。
5日仕事の同期たちと新宿駅でタイ料理を食べる集いをした。みんな自分の彼氏を自社製品にたとえてゲラゲラ笑っていた。どいつもこいつも本当に明るくて美人だ。けして多いわけではないけどわたしは女友達に恵まれていると思う。
7日家でhuluを見て料理をしていたら休みもあっさり終わってしまう。 最近はこのしょうもないタイトルのドラマを見ていたのですが、主題歌、作品タイトル、内容のすべてに全く一貫性がない不思議な作品でした。原作である江國香織の小説はタイトルが本棚に並んでいるだけではげまされるのでアマゾンで買います。
あとは久しぶりに時効警察を観ましたがオダギリジョーがかわいくていい。個人的にオダギリジョーのビジュアル的なベスト作品は「メゾン・ド・ヒミコ」か「アカルイミライ」だけど、キャラクター的には時効警察の霧山君が浮世離れしてて一番好き。
9日前日から泊りにきていた友人と朝四時までハロプロの動画を見続けて道重さゆみから強さのおすそ分けをいただく。昼過ぎに起床してから「秒速五センチメートル」と「君の名は。」を観てカラオケではaikoのアルバム曲ばかりを歌い、 新品のメガネをかけて夜の西東京を歩き回った。絶対女の子がいいな、と思いながら過ごした一日だった。
12日勤務先のトイレに貼られている「辛いという字に一本足すと幸せ、もうひと頑張り」とへたくそな字で書かれたポスターをみると気が狂いそうになる。てめえの辛さも幸せも知ったこっちゃねぇよ、と舌打ちをしてリップを引き直したらまたいつもと変わらない仕事が始まる。久しぶりに定時に上がった日の長い夜、恋愛もろくにできない自分に落ち込みながら観た映画の中ではカップルが海沿いで結婚式を挙げていた。結婚へのあこがれも幸せな家族、理解のあるパートナーへの理想もなく、この日常のくりかえしの果てに本当に幸せなんてものがあるのだろうかといつも不思議に思う。恋は確かに楽しくて美しくて素晴らしいけど、結末のほとんどがバッドエンドだから嫌いだ。