高校時代からの友達が家に遊びにきたので、違国日記の話をしたり、麓健一の話をしたり、小学生の時読んでた少女漫画、恋愛の話をしたり、一か月後に死ぬならなにして過ごす?というような話をした。わたしは「時間かけて遺書書くかなぁ」と答えたらめちゃでかい声で「え~!?遺書読みたい!!」と言っていたのがおもしろかった。彼女とは高校生のときにTwitterを通じて知り合ったのでかれこれ10年の付き合いになる。当時まだTwitterを使っている人は少なくて、昆虫キッズが好きな年の近い女の子がいると知った時はすごくうれしかった。一緒にお茶をした地元のミスドは何年か前につぶれてしまって、悲しかった。ビール、発泡酒、レモンサワー、最終的にワインの瓶を開けて6時間ノンストップで飲み続け、友人は終電を逃しわたしは化粧も落とさず布団で寝ていた。好きだったバンドは解散して、わたしたちは結婚もせず細々と働いて数少ない大切なものに対していつも言葉を選んで話している。子供が嫌いではないけれど結婚や出産に前向きになれない、30で死にたい、といってたけどもうちょっと死なないでもらいたい。楽しい夜だった。

 

iphone11にした。でかすぎて持ちづらいけれどもバッテリーがすごく長持ちするので助かっている。色はパープルだけど、実際は青味の強いグレーっぽい。とにかく携帯屋の待ち時間が苦手なので、今回オンラインで機種変更したけれど、謎の課金プランを勧められたりしないからデータ移行とかを面倒くさがらない人ならこっちのほうが楽だろうな…と思った。

 

わたしは自分が正しいと主張したいわけでもないし、考えに100%合わせてもらいたいわけでもない、まったく共感できなくてもかまわない。けれど、いま私が何を考えているのかは知ってもらいたいから口に出している。あなたのこともすべてわかったり共感することはできないけど、わかりたいという意思はある。前に付き合っていた人にこの話をしたら、冷たいね、人を傷つけている自覚のない人間の言い分だよ。と言われたのを覚えている。そんな人間関係は望まれていないということが、話せば話すほど伝わってきた。自分でもこの性格が得をしないということはなんとなくわかっている。でも言わなくてもわかってもらえる、そんなのを健全と思えるほど他人の感情をくみとる自信はない。せめて好きな人とのあいだくらいには誤差を減らしたい。そうなったとき、やっぱり言葉以上の手段がなかった。もう来月には26歳になるけど、このやり方がいいのかはいまだによくわかっていない。自分の性質には合っているのかもしれないけど、悲しい結末がついてくることのほうが多い気もしている。 


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