好きなタイプどんな人?と聞かれるたび年々答えに困るようになってきている。昔は背の高い人とか、優しい人とか、音楽の趣味が似てる人とか、ぽんぽんと頭に浮かんできていた気がする。最近知り合った女の子にこの話をしたら、わたしは難しいこと言わない人が好きだなと言っていた。どうして、と聞くと前付き合ってた人は難しいことばかり話していて、話がわかる女の子と付き合いたいからってふられたから、と話していた。彼女は決して勉強ができなかったり行間の読めない人じゃなかった。難しいことってどんなことなの、と聞いた。テレビを見ているとき、芸能人に対して死ねとか干されればいいと彼氏が言うから、どうしてそう思うのと聞くと、そういうタレントじゃん、わかるでしょと返されるらしい。障害のある人のことをガイジと言ったり、道で酔いつぶれてる人に彼女が声をかけると汚いからやめろと言ったりする、そういうのが自分にはよくわからなかったし、向こうもわからない私にイライラしていて次第に一緒にでかけたり電話をすることが減って、LINEで別れ話をしたと言っていた。とても悲しくてつらい場面が多かっただろうなと思った。彼女は、難しいからわかりたかったけれど何でも教えてもらえると思ってた自分が甘かったんだよ、と話した。そんなことないよ、と言いたかったけれどきっと私たちも無意識でそういうことをしている。お互い何杯かビールを飲んだあと、でもわたしは君の性格がすごく好きだよと言ったら生きててよかったな~と笑って、もう一杯ずつ飲もうかとメニューを広げた

 

飲んでいるベルソムラという薬の副作用のせいで毎晩悪夢ばかり見る。昨日の夢は、遊びに来た友人とエドワード・ヤンの恐怖分子の話をしていたらインターホンがなり、ガスの点検だかで来たから玄関を開けてくれと二人組の男性が言うのでドアを開けたら、黒いパーカーの男たちが銃口をこちらに向けるというものだ。そのまえは知らない男に足の指を一本ずつカッターで切り落とされる夢だったり、大量のカマドウマに体の肉を食いちぎられる夢だったり、口の中が抜け落ちた自分の歯でいっぱいになって吐き出す、みたいなどこをとってもサイコ映画のワンシーンになりそうなものばかりで、寝るたびに疲れる。そもそも睡眠薬の副作用が悪夢って、何かわたしは壮大なギャグにはめられているんじゃないだろうかという気持ちになった。しかもこれらの夢、寝てからわずか1時間弱で見ていてすべて途中で目が覚めるのだ。おちおち寝てられんという気持ちだ。安眠を手に入れるまでの道のり、長い。

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