新宿のFISHというカレー屋さんのカレーがおいしかった。豆のカレーって大体うまいよね。日が暮れるまでワンピース一枚で歩いて、コロナウイルスの話とかした。新宿御苑が開いているかどうかでビール一杯賭けたけど、月曜休園だったみたいで「コロナと違うからこの勝負はなし!」となってお互い自分でビール買って飲んだ。友達というほど親しくないけれど、会話のテンポがあうから半年に一度くらい会う男の子である。二人とも最近プロジェクターを買ったということで面白かった映画の情報をいくらかシェアして、ミスドでドーナツ買って八時過ぎには解散した。途中で入った飲食店で隣のカップルの男がインドの死生観についての自論を話していて、そっちが気になってしまい全然会話に集中できなかった。

 

さびしいもむなしいも使い切っているはずなのに、背中にコンセントでもついてるのか、朝起きるとどこからともなく補充されきっている。幸せだなんて思いあがらせる気はないと言うように、いやな夢をきっちりと毎日見て朝を迎える。金払わない風俗みたいなときいっぱいあるし、本強、レイプ、暴力、ストーカー、中出し、満員電車の痴漢、生理、盗撮、夜に一人で散歩することもできない、わたしもちんこ生えてこないかな。他人のわかりたいのなかには、わかりたい側にとって都合の良い内容みたいなのがやっぱりある、少なくともわたしは第三者を満たすためとか、その場限りの穴埋めのために私の大事なさびしさを歪めて差し出すわけにいかないのだ。誤解されたり、一瞬だけ切り取られ曲解されるのはいやだ。好きだとかかわいいとか、よく似たもっといいものとのひとちがいでしょ。心を見せるより服を脱ぐ方がよっぽど楽だと気づくのにあまり時間はかからなかった。

いつも、すきな子がいなくなったときのための予備電源を用意している。酒飲んでも薬飲んでも一度落ちたブレーカーは戻らないから、そんな自分を動かすための予備電源をそこら中に散らばせて、自分の安心を育てている。全部焼け落として更地に戻そうかと思う時もたまにあるけれど、明るく灯るその他のライトを見ると、やっぱりもう少しだけ頑張ろうとなるのだ。ここのところ、春みたいにあたたかい。

 

家族は嫌いだけど自分の名字はかわいいから好き、そんなのを矛盾だなんて思わないでほしい。

 

このブログの時系列はばらばらです。


SPARTA LOCALS - 水のようだ(PV)