自分の部屋にいると現実にもどってしまう。狭い部屋、実家から持ってきたお母さんの顔を思い出す食器、家とこの町から離れれば離れるほど自由になれる気がしていろんなところで遊んでいる。私はあなたの抱き枕じゃない、私はあなたのサンドバックじゃないし…
あっという間に夏が終わってしまった。熱くなりすぎる社用車のハンドルも、チカチカする視界の端で真っ黒に見えた濃い緑色の山も、エアコンで傷んだ喉にすべらせたハッカののど飴レモンの匂いの炭酸水ももうわたしのものではなく過去のものだ。今年の夏はず…
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