7日我が家にヘビが来た。女二人、仲良く1Kの部屋で生活しています。

 

12日職場の忘年会。個室が寒かったので日本酒の熱燗を飲んだ。酔って帰って作ったチャーハンの味をいまとなっては思い出せない。

 

13日横浜の中華街で紺色のセーターを着た男の子と一緒に中華料理のコースを食べた。辛いね、おいしいね、とつぶやいてビールを飲んだ。タクシーの窓から見る雨に濡れたドン・キホーテの看板は渋谷と何も変わらなかった。

 

15日前日の夜から泊りに来ていた友人と二度目のハッピーアワーを観に東中野へ。開演前にカラオケに行こうと話していたのだけど、東中野にはチェーンのカラオケ店が全くなくてびっくりした。ミスタードーナツでぬるい担々麺とポンデリングを食べてから映画館へ。一部、二部、三部。終わるたびにため息をつく。作中の男たちはどうして目の前の美しい人を見つめて会話を重ねようとしないのか。登場する女性全員が自分の友人のようで、彼女たちの怒りと悲しみを見過ごすことができなくて苦しい。映画館からの帰り道、芙美のことを考えてほんの少しだけ泣きました。

最大公約数をとった娯楽映画、老若男女問わずほとんどの人が大好きでおいしくて楽しいみたいな映画に二回も三回も足を運ぶ人がたくさんいる昨今、映画は現実逃避の手段になりつつあると強く思う。ハッピーアワーはあまりに日常に近くて、あまりに人生に関係がありすぎる映画なので正直しんどいシーンも多く、人に勧めるのは少し悩んでしまうのですが、それでもこの映画をわたしに勧めてくれた人がいるように、わたしもこの映画を大切な人に勧めたい。

普通の会話を愛している、とceroが歌っていたけど、あれはほんとうに素晴らしい歌詞だ。普通の会話を愛することはとても面倒で大変で時には誤解や傷を生むかもしれないけど、普通の会話を愛することはすぐ隣にいる人を愛することにつながると心の底から思っている。


cero / 大停電の夜に - PV

劇場でポスターが売っていたので部屋に貼ったところ、QOLが爆上がりしたのでおすすめです。ちなみに同時に購入したパンフレットに書いてあった辛酸なめ子のコメントはしょうもなかったので読まなくていいと思います。

 

17日つらいニュースが多くて朝刊を読むのが憂鬱だ。世間のおじさんたちは満員電車のなかでこんな活字を追ってなにが楽しいんだろう。こんな悲しいことばかりでいつ終わりが来てもおかしくないし、終わりが来ても寝過ごさないで見届けられるように目覚ましは忘れずにかけよう。今日は寒暖差に判断力を奪われて似合わない服を買ってしまい、後悔をした。女子高生がクリスマスプレゼントを選んでいるのを見て、季節のつなぎ目を見た気になる。自分が女子高校生のとき書いていたブログに励まされることがよくある。昔の文章のなかの自分は今とは違い、見栄と不幸と痛みに敏感な、甘えたがりな女だと思った。就職活動と失恋でだいぶ鈍感になったけど、月に一度くらいこの時の自分が顔を出す。たんに生理のせいだと思うけど。

2日「永い言い訳」を観に池袋まで。もうこういう、男が女をないがしろにする話は十分だと思った。愛のほとんどが手遅れになりすぎている。女が愛して、愛さなくなって、それに気づいてから男が愛するようになるってそんな最悪なことがあって良いのか。ふと「ハッピーアワー」の純を思い出した。映画のなかの男性たちは自分に向けられた愛情に対してあまりに無自覚で他人事すぎると思う。

西川美和の映像は変わらず美しい。「ゆれる」の青みの強い映像も「夢売る二人」の冒頭の炎も美しかった。「永い言い訳」に関しては空気を感じさせるのがとても上手だと思う。海の映像の潮風、妻の死後に自室でエゴサーチをしているときのどうしようもない空気、停車しているトラックのなかにとどまるカップラーメンの湯気、女の子と酒を飲んでいるときの煙草の煙の匂い、北国を走る電車のなかの暖房、どれも自分が体感しているようであてられすぎたのか途中から酔った。関係ないけど今回観に行った池袋のシネマ・ロサは風俗街のなかにある雑居ビルの一階にあり、副都心線の地下鉄の出口から近くて便利だったので通いたいと思います。


映画『永い言い訳』本予告

 

5日スカートの静かな夜がいい、を聴きながら通勤している。

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高校生までは騒がしい夜が大好きで、短い制服のスカートで新宿や渋谷を歩き回って、カロリーメイトを食べながらCDを買ったりライブハウスに行ったりしていた。最近は帰宅したらごはんを作って映画やドラマを一本見てお風呂に入って寝るだけの生活が続いている。インターネットのおかげでかろうじて最新の漫画や映画、本に音楽の話を手に入れられているけど、自分から手を伸ばさなくなれば簡単に触れられなくなるだろう。今日は職場の健康診断だった。夜遊びばかりしてた高校生のころより体重は8kg増えて、友達が一人もできなかった大学時代より血圧が少しだけ上がって健康になった。早寝早起きして一日九時間働いて自炊をして12時半に寝る生活は、私にお金と健康以外なにをくれるだろう。お金もなくて健康でもなかったころはそれはそれで楽しかった気もする。

 

今期のドラマは「地味にスゴイ!校閲ガール」と「逃げるは恥だが役に立つ」を見ているのですがどちらもまもなく最終回を迎えるようで寂しいです。

逃げ恥の最新話で出てきた「必要なのは本当の気持ちを伝えること」というのはすごく良いセリフだなと思った。新垣結衣星野源の可愛さが取り上げられがちだけど、毎回シンプルかつ力のある台詞が多くてよいドラマだと思う。

 

6日。休日。家から一歩も出ることなく、昼に親子丼を作ってからは泊まりに来ていた友人が忘れていった煙草の残りを日が暮れるまでベランダで焚いて本を読んでいた。いつも一日が終わってから見に行こうと思っていた映画のタイトルを思い出す。明日から六連勤がはじまる。


ゆらゆら帝国 「星になれた」

ブログを更新しない間にアメリカの大統領が決まったりモーニング娘。'16の新曲が発売されたりA子さんの恋人の新刊が出たり兄が結婚式を挙げたりした。

 

アメリカ大統領選、本当に言葉通りの意味で泥仕合って感じだった。わたしは特に政治の知識があるわけではないのですが政治の話は好きです。というと小難し~い単語がびゅんびゅん飛び交ってやれあの政党はクソだあのマニフェストは信用できないだという話になるのですが、私は誰が何を支持するかだなんて正直どうでもよく、「〇〇を支持するなら気が合わない、気が知れない」なんてしれっと口に出すジジイに囲まれるのが嫌なので、本当に親しい友人としか政治の話はしない。

何を支持するかではなくなぜ支持するかが大切だと思うので、支持政党の名前はフィルターにしかならないなと感じる。生活がそれぞれ違うように欲するもの、望むものが違うのは当たり前なので、もっとみんな気楽に将来への希望を政治に重ねて話せればいいし、違うものを選択する人を認め合うことができればいいのになと思う。

 

モーニング娘。'16の新曲、つんく~~~~!!!!と叫びだしたいような歌詞で元気が出!る!!!

行列にならんだら『幸せ』になれるなら早朝から並ぶわ

っていう歌詞が大サビに来るアイドルほかにいないよ~~~。ハロプロの歌詞は女の子に努力して幸せになってもらいたいという願いが顕著にあらわれていて励まされる…。日本全土に「本気で挑む女の子」化計画が進んでほしい。最近いろんな人がハロプロに曲提供してるけど、℃-uteSummer Windにある一節

そんな出来事程で本気でへこまないよ 

ただ少しはしょげてる顔してる方が安心するんでしょ

みたいな女の子のヒヤッとするところ書かせるとつんくの右に出るものいないな…とやっぱり思う。


モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』(MORNING MUSUME ‘16[Sexy Cat’s Speech])(Promotion Edit)

 

A子さんの恋人最新刊はA太郎が悪目立ちしていた。わたしはかつてAくんに似た恋人にふられてA太郎みたいな新しい彼氏と付き合いだしたことがあるのでA子さんが二人の間で揺れる姿を他人事でなく見守っている。それまでのほほえましさが二巻末くらいから薄れてきて、三巻で一気にシリアスムードになりましたがこれ何巻まで出るんだろ。どう考えてもおもしろすぎるのですがこの感じだと4,5巻くらいで終わってしまいそうで寂しい。

A子さんの恋人 3巻 (ビームコミックス)

A子さんの恋人 3巻 (ビームコミックス)

 

 ネタばれになりますが三巻最後のA太郎とA子ちゃんのセックスの最中、A太郎の濡れた髪のしずくがA子ちゃんの背中に落ちてきて、A太郎が泣いているのかと勘違いするシーン。ほんの数ページ前でA子ちゃんの髪をA太郎が乾かしていたのに、なぜ自分の髪は乾かさなかったのだろう。そういうところも含めて、A太郎のことは少し苦手。

 

そして先週末、兄の結婚式に出席した。当日のわたしは式前の親族顔合わせの時点で泣くくらい涙腺がゆるふわだった。余興で新郎新婦の友人が踊った「ハッピーサマーウエディング」で曲中のセリフを自分の奥さんに言い換えてマイクパフォーマンスをした兄…世界で一番かっこよかった…。お色直しではビールサーバーを背負い恋ダンスをしながら登場したりと完全に兄のディナーショー状態だったな。二回踊ってましたし。


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

あと新婦が両親への手紙を披露したあと、兄も自分の両親と新婦へのメッセージを話していて、あんなにうれしそうな両親の顔は初めて見た。兄の優しくてサプライズ好きな性格がよく出ていたと思う。

最後に新郎の父、つまり私の父が来賓に向けて挨拶をする場面があったが、心の病気がある父にとって人前で注目を浴びて話すことは想像を絶するプレッシャーで、三日前くらいから悪夢にうなされ前日も明け方まで眠れなかったそう。そんななか、原稿を用意してきたものの、式の途中に「自分の用意してきた言葉じゃこの結婚式には似合わない」と言って原稿は読まないことに決めていたそう。あいさつで正面に立った時、半分くらい気絶してる父が式の間に感じたことを途切れがちにマイクの前で話しているのを見て、大げさではなく本当に涙が止まらなかった。見ていられないと母が割って入るのではと思ったのですが、母はそんな父を隣でじっと見守っていて、どんなにうまくいっていなくても夫婦という形に意味はあるのだと感じた。わたしにとって父とは、家族とは一体何なんだろうといつも考えていますがその正体もいつかわかるのかなと少しだけ前向きな気持ちになれた日。

31日ジムで体力測定。体重と体脂肪がちょっと増えてて私は何のためにジムに通っていたんだ…?と不思議な気持ちになる。一週間ほど具合が悪くて自炊を怠っていたせいかなぁと少し落ち込む。何のために毎月7000円払ってるんだよ~~~。ジムのお兄さんにはとにかく酒と炭水化物を控えろと怒られた。


Berryz工房『1億3千万総ダイエット王国』Berryz Kobo[130 million Diet-minded Country]) (MV)

1日青山テルマ木下優樹菜がバラエティでしゃべっていたのを見て言葉にできない気持になる。「マジ勘弁な女」と称して嫌いな女がばーっと羅列されたフリップを見て、許せないものがたくさんある人は生きづらそうだなと思った。自分と同じ人は仲間、自分と違う人はマジ勘弁、って切り捨てるのは簡単だけど「同級生を学校にこれなくした」っていう話を笑ってするのだけは本当に気分が悪かった。インターネット上では「最高すぎる」「ぶりっこよりもこういう性格のほうが絶対いい!」「大好きになった」というつぶやきとネットニュースの見出しがたくさん出ていて、自分が少数派だと感じた夜だった。

 

2日具合が悪くて一日寝ていた。昼過ぎに起きて野菜スープとトースト、目玉焼き、プロセスチーズとヨーグルトを食べる。野菜スープはたまねぎとにんじんとジャガイモと白菜とベーコンをどでかく切ってコンソメ味で煮込んだだけのもの。冷え性がひどいのでショウガでも入れるかと思い立つ。普段ごはん派なので久しぶりにイチゴジャムの蓋を開けたらばっちりカビが生えていたので泣く泣くゴミ箱へ。

夜はスープの残りと納豆を食べる。冷蔵庫の中身がいっぱいなので少しずつ料理を。お弁当用の卵焼きがきれいに焼けたのでとてもうれしい。

家族ってなんなんだろう、と一人暮らしを始めてから半年ちょっと、仕事をしてる間も一日中考えている。たくさんの答え合わせが一本の映画や一冊の本、3分ちょっとのJ-POPにあふれているけどどれもしっくりこない。「チョコレートドーナツ」と宇多田ヒカルのアルバムで今日のところは眠ります。


『チョコレートドーナツ』予告

10月からジムに通いだす。心身ともに健康になりたいという切実な思いから始めたのだが、運動するとめちゃくちゃおなかが空くことに気が付いて本末転倒なのでは?と思いはじめた。あとジムで履いているシューズがそこそこかわいいので見て。

とうとう寒くなったのでパジャマを長ズボンにし加湿器を投入した。風邪をひいてしまったのでお風呂は熱めに寝るのは早めを心掛けている。

 

17日久しぶりに本社へ、長時間電車に乗ったので眠ってしまった。スーツによだれが垂れていないか確かめてから本社ビルへ。 超ド派手な失言をかましてしまい冷汗が止まらなかった。現場の意見が聴きたいから思ってることを言ってね!という集いだと聞いたのに、騙された。満員電車に乗るのが苦手なので景気づけにビールを飲んでから帰る。


くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝 / Quruli - Amber Colored City, The Morning of The Shanghai Crab

 

18日帰宅してからHuluで「Q10」を観る。好きな女の子と一度デートするために「3000万だしてもいい!それくらい価値のあることなんだ!」と話す主人公のクラスメイトの気持ちが痛いほどわかる。終わりを恐れて始められない恋も、かなわないから一度だけでもと願う恋も、人と違うものを好きになることも全部肯定しようとするドラマだ。それにしても高畑充希がクラス内でブスと称される役なのだけはけして許せない。

 

19日先日初代の元カレにめちゃくちゃ不快な思いをさせられてブチぎれてたので荒んだ心を癒すために、一日中料理をして過ごした。ミートソース、お弁当用の卵焼き、肉豆腐、栗ご飯、エビチャーハン。丁寧な暮らしなんて全く言えないが、体を壊さないために少しずつ努力している。

26日休日。夜は渋谷の中華料理屋で小籠包とレモンサワーを注文しTSUTAYAで漫画を購入。

 二巻の表紙、サイゼリヤに良く飾ってある絵画と同じ構図で見つけたとき思わず笑ってしまった。高校生、心に身体がつられて、身体に心がつられて、あっちこっちのバランスの悪さを覚えだす年齢だったなと思い出した。

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

 

 既視感だらけの主人公!しかし31歳のお姉さんと高校生っていうのは都合がよすぎる条件な気もするけど、それを言ったら「恋は雨上がりのように」も似たようなもんか。主人公のだらしなさたるや、こうはなりたくねぇ~!と思いながら読み進めた。正直タラレバ娘よりこっちのほうがよっぽどゾッとするし虫唾が走る。

 

27日お弁当のおかずをひとしきり作って満足。ジムに入会し毎月八千円弱吸い取られていくので節約もかねてちみちみと夜毎料理をしている。最近は野菜をばかすかいれたコンソメスープ(玉ねぎ、白菜、にんじん、ジャガイモ、ウインナー)を飲んで風邪をひかないように気を付けている。嫌なことがあったときは美しいものを観ようと決めているので満島ひかりを。一番好きな女優です。


「ミルク32」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 東京公演

 


「ファイト!」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 大阪公演

 

28日「いままでの人生なんて全部前座で、明日こそが本番のはずだと毎日信じて生きている」とつぶやいたらひねくれた男の子数名から「どうせ前座だから」といった旨が届いた。いまだけが本番で、過去は全部前座。今日は本番でもあるし、明日のリハーサルでもある。それらしい顔でやり過ごしていられるのは、人並みに持っている苦しみを忘れるための努力をしているからだ。

仕事ではようやく上期の契約目標に到達することができて、お店が色めき立っている。わたしもつられて気分がよくなって家でパイナップル味のチューハイを飲みながら音楽を聴いたりした。蒸し暑い日に金木犀の香りがうっとおしい。今日は仕事の帰り道に夕立をくらってしまい、慌てて乗り込んだ社用車の中はいつもよりほこりの匂いがした。窓を開けてお風呂上りの髪を乾かし、まともでいるのが難しい季節になってきたなと肌で感じた。


フジファブリック (Fujifabric) - 赤黄色の金木犀(Akakiiro No Kinmokusei)

 

15日休み。郵便局に行ったあと、翌日の仕事のための弁当のおかずを作ってお昼寝をしたら一日は終了していた。お風呂の中で最近買った本を読む。

かなわない

かなわない

 

別れた恋人から勧めてもらった本なのだが、半分まで読んだところで辛くなってきた。家族の在り方、いつも考えてはそのスケールの大きさにうちのめされている。自分の生き方のはね返りが一番よく見えるのが家族だと思う。親はその気がなくても、間違いなく子供は最大級の影響を親からうける(よくもわるくも)。わが子に投げるボールはストレートなのか、カーブなのか、野球ボールなのかテニスボールなのかバスケットボールなのか、そもそも投げるのか転がすのか、誰も正解を教えてくれないし誰も正解を持っていない。周りが悪意なく押し付けてくる「ふつう」や「まとも」に戸惑いながら、恐る恐る、でも力を込めて球を届けるしかない。母親になること、わたしはすごくおそろしいと思う。正解のない問題に向き合うのは、誰だってとても怖い。

 

16日仕事でとても差別的なことを言われる。鈍感にならざるをえないような古臭い職場のぶしつけな言葉にさらされて、全く傷つかない自分とすべてに苛立つ自分が同居している。上司のささやかな一言が魚の骨のように喉の奥にいつまでも引っかかっている。女でいる喜びと苦しみはどう考えてもイーブンではなく、憎むべき相手もわからずただただぶぜんとしていることしかできない。時間がたてばこんなことにも慣れていくんだろう。昔の私は、起き抜けの憂鬱を常に抱いたような表情で、好きでもない男を追いかけたり追いかけられたりしては暇つぶしをしているだけだった。いまはそんな自由もなく、夜毎にむなしさは煮詰まっていき、心の奥底にはいつもあの悲しみの波が残っていて、いつ崩れ落ちたわたしを飲み込むのかと布団のなかでふるえている。

胸いっぱいに、怒りと脂肪を抱えてこれが一体何になるっていうんだろう。実りなんてはなから期待していないから、私は私の正しさを信じて生活がしたい。


椎名林檎 - ありきたりな女

 

17日高円寺にあるうたかたカフェへ。初対面の人の話を聞くのはとても好きなのだけど、情報量と情報の密度がすさまじかった。仕事上ではいつも当たり障りのない世間話がほとんどだったので、本当の言葉を本当の心で使おうとする空間に圧倒されてしまった。知りたがりな性格なので、バックグラウンドをすべて聞きたくなるが、それをするにはあまりに時間がたりなくて、なんとなく消化不良な気持ちを抱えたまま場を後にする。夜はセブンティーンアイスを食べたあと珍しくモスバーガーへ。食べ慣れないものを食べたせいかはたまた冷房のせいかお腹が痛い。