急に寒くなって完全に具合が悪くなっている。御年26歳、徹夜ができなくなったり偏頭痛持ちになったり肌の調子が悪い日が増えている気がする。休肝日が月に一日しかないのがすべての答えだ。仕事が忙しくなるとブログの更新頻度が格段に落ちる。帰宅して、ご飯作って、お風呂入って一通りの家事をするともうおしまいだ。仲の良い会社の後輩と仕事終わりにお茶をしていたら「家帰って飯食って寝て、これで僕の人生終わるんすかねぇ……」と話しだしたので「そうだよ、十中八九」と答えておいた。結婚しないと変わんないんすかねーと言っていたが、結婚で人生が好転すると思えるのは、結婚に期待を抱けるような出来事が身の回りにあるということでそれは大変すばらしいと思う。

わたしが異動してくるまでは、彼は同じ部署の先輩たち(全員独身)と毎晩のように飲みに行ったりオンラインゲームをしたり、カラオケやゴルフに行って過ごしていたという。今回の人事異動で社員がほぼ全員入れ替わり、既婚の店長とわたし、新入社員の女の子が入ってきて、仕事以外の過ごし方や身の振り方について考えなおすことになった、とそれはそれは苦痛そうに言っていた。彼曰く「部下に子供の写真を見せたりしない店長」と「彼氏もいないのに楽しそうな先輩」「素直ですれていない後輩」こういうものに囲まれていると、自分がとても普通の人間のように思えて苦しいのだという。そういうたぐいの自意識の芽生えというのも十分人生における変化だと思うけれど、もっと劇的でわかりやすくないときっとだめなんだろうな、と思った。

 

そういえば毎年のように「なんでもう秋服が売ってるんだ?」とルミネに行くたびに思っていたけれど、いざ寒くなった時に「着る服がない」とならないためなんだなと気づきました。

 

休みの日、リネンを洗い水回りを掃除して買い出しに行きお弁当のおかずを3品作った。映画を二本観ながらビールを三本飲んでポップコーンを食べた。こういう手堅い系の達成感がほしかった。仕事で達成感を得るにはサービス業は波がありすぎる。夜、好きなアイドルに彼氏がいることが発覚して荒れていた友人と鳥貴族で飲んでいた。飲めない酒を飲み泥酔した友人を家まで送っていく途中、酔っぱらった友人に「小賢しいところ結構すきだよ、賢しいって、いい意味だし」と言われて照れてしまい「それ星野源も言ってた」と嘘をついたらマジか!?あんなしょうもねえ歌うたうやつと一緒かよ!とでかい声でキレていて面白かった。


星野源 – 恋 (Official Video)

平日の昼、さてなにをしようかと思い立ちいままでずっと浴室乾燥にかけていた洗濯物を外干ししてみることにした。単純に朝洗濯をする習慣がないのと、防犯の都合上外干しはやめていたのだけれど昼間のものすごい日差しと一人暮らしにしてはやけに高い電気代のことを考慮して休みの日だけやってみることにした。室外機のうえにビールを置いて洗濯物を干す。うちは西向きなので日はさほど当たらないがぶわ、と暑い風が抜ける。去年、休職していた間に長風呂にハマってから代謝がよくなり少し動いただけで汗をかく。洗濯物は浴室乾燥の半分くらいの時間で乾いていた。おひさまの匂い、なんてものはよくわからないがはやく乾くのと、ベランダに自分の洗濯物が揺れているのを見ると、「自分の部屋」感が増すな……と思った。

 

配属先が変わったせいか、酒を飲む量が増えた。わたしの住む町は2週に1度しか缶ごみの回収がないので一度出し忘れたら最後、約一か月分の缶ごみが部屋にたまるはめになる。最近2種類の睡眠薬を時間差で飲むようにしてから朝きちんと起きられるようになったので、いまのところ最悪の事態は回避しているがゴミ捨てに対する緊張感がすごい。大人になったらゴミをきちんと捨てることやコンタクトをきちんと外して寝ることをなんの無理もなくこなせる生きものなんだと思っていた。できないことよりできることのほうが多いだろう、なんてなんとなく。

 

最近読んでいる本。

なんとなく貯金がしたくなって今までコンビニでお昼とお茶を買っていたけれど、お弁当を作ってamazonで一本80円の炭酸水を職場にもっていくようになった。こういう「なんとなくいいことをしている」という自意識が自己肯定感につながるのだ……と信じてお弁当を作ったり筋トレしたり残業を肩代わりする。そうして昼からビールを飲む罪悪感を薄れさせる。こないだ男の子に八方美人だと文句を言われたが、わたしはわたしのために八方美人をしている。美人じゃない日の自分のための穴埋めに使いたいから。ずるくて優しくない日があるから、この瞬間は優しくしていられる。 

 


chelmico「Disco (Bad dance doesn't matter)」【Official Music Video】

もう何度となくブログに書いているが、夏になると酒を飲みすぎる。そのせいか今年も腎臓を壊してしまい38度の熱と強烈な背中の痛みに襲われて仕事を早退して自分で応急処置をした。ここ3年、毎年8月ごろに腎臓を壊して救急車に乗ったり入院したりしている。これがわたしのなりの夏バテだ。偉そうなことを言っているが本当に生死に関わる系の病気なので毎度生還していることに感謝している。暑いと酒がうまい。公園で午前3時まで飲んで12か所も蚊に刺された。知らない人と話すのはもちろん、夏はだれかと話すたびにどきどきする。瓶ビール二本とワイン一本飲んで、酔っ払ったあとの会話は大事なことだった気がするけどもう何も思い出せない。

 

仲良しの男の子ととしまえんに行った。わたしは絶叫系に乗れない。

元カレと新宿で服を見てお寿司を食べた。

高校からの男友達と中野で昼から酒を飲んでカラオケに行った。

最近知り合った男の子と神保町でドラえもんの映画を観た。

 

月一で髪を切ってカラーをしているせいか色の抜けがはやい。コスパが悪いのと、ショートだと伸びてくるとすぐ気になってしまうのでまたロングにしようかなと悩んでいる。ネイルは3週間ほど前にラベンダーに変えたけれど、爪が伸びる速度が速すぎてもうもたなそう。次はレモンイエローか濃い目のグレーにしようと思う。余談だがわたしはネイルの色を決めるのも速いし、服も試着して15秒以上悩んだら買わないので、う~んどれにしよ~タイムを今まであまり味わったことがないのだが、それが買い物の醍醐味みたいなところはあると思うのでちょっと損をしていると思う。

 

久しぶりに実家のイベントに参加した。わたしは土日が仕事のことが多いのでこの手のイベントはたいてい呼ばれないor呼ばれても参加できないのだが、今回たまたま日程の都合があって久しぶりに兄姉夫婦や甥っ子姪っ子、両親に会った。久しぶりに会った両親からは「やつれた」と言われ、わたしがだらだらと酒を飲んだり肉を食べる様子を嬉しそうに眺めていた。母親から「彼氏は?いつ結婚するの?」と聞かれたがわたしには彼氏もいないしわたしと結婚したがるような変わり者はそうそういないだろう。

 

仕事の繁忙期が去った。一年で一番忙しい一週間で、冗談ではなくめまいがした。今年の夏も暑い。スーツの仕事を選んだのは失敗だったかもなと毎年のように思う。ストッキングを考えた人間に罪はないが、ストッキング着用のマナーを考えた人間には罪があると思う。人の痛みがわからない人間だ。ストッキング手当と化粧品手当てがほしい。

 

 最近読んだ本です。

なつのひかり (集英社文庫)

なつのひかり (集英社文庫)

  • 作者:江國 香織
  • 発売日: 1999/05/20
  • メディア: 文庫
 

 

知り合いから突然電話がかかってきて、10年ぶりくらいに会話をした。「仕事なにやってるの?ウケるね、やってて楽しい?なんでその仕事してるの?人の不幸で金もらってる人の話聞いてみたいからなんか適当に仕事のことしゃべってよ、結婚しないの?彼氏いないの?男遊びしてんでしょどうせ、おまえはそういうやつだよね、反社会的な人間だし、おまえの友達もおまえのこと怖くていやなやつって言ってたよ、つるむのやめとけって言っておくわ」とかれこれ小一時間聞かされ続けて、あぁこの人のこういうところ、本当に嫌いだったなと昔のことを思い出した。大人だから、わざと嫌な気持ちにさせようとして言っているくらいはわかる。こういうのまで含めてこの人にやさしくして、許さなきゃいけない理由なんてあるのかな。「わたし、あなたになにか嫌なことしましたっけ?」と聞いたけれどこれといった返事はなかった。

同じくらい相手を嫌な気分にさせる言葉も知っていたけれど口には出さなかった。相手もどうせ酒を飲んでいるから明日になれば忘れてしまうだろうし、そんなもののために勇気を出して話すほどの体力も義理も真摯さも、仕事終わりの午前2時には持ち合わせてなかった。男の人とLINEや通話で口論になった結果、暴力をふるわれたことや嫌がらせやストーカーまがいの行為をされたことがある。臆病で疲れていたわたしは言い返すことよりも会話を早く切り上げたくて、へらへらと適当に相槌を打ってなんなら少し笑いまでとってしまった。情けなくて、恥ずかしくて、悲しくて、屈辱的だった。はっきり言って、彼の言葉なんかより自分のとった態度のほうに傷つけられている。わたしはばかで図々しいけれど、情けないことはしたくなかった。泣くより前に睡眠薬が効いたから次の日の朝も目が腫れずに済んだけれど、すがすがしいくらいの自己嫌悪と曇り空のおかげで近年まれにみる最悪の起床をした。

 

友人とオムライスを食べた後ダルデンヌ兄弟の新作を観に行って、ミッフィー展に行って、ビールが死ぬほど安い居酒屋で恋愛の話をした。たのしかった。好きな人にLILNEを送った。好きな人に会いたい。


その手に触れるまで - 映画予告編 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作

毎日ワインのフルボトルを一本か、発泡酒を気を失う寸前まで飲んでしまう。睡眠薬を飲み始めた去年の初めから、夏になると不眠が悪化して必要以上の夜更かしや深酒の機会が増えてしまう。飲むと、心の解像度が下がる。普段なら耐えられないことでもなかったことにできる。許せなかったことや、悲しかったことで引き金を引きそうになるわたしの手から銃を下ろそうとしてくれる。映画、音楽、整形しないで最後の最後までがんばった顔、いい匂いの香水、気に入っているスーツ、こういうものじゃ太刀打ちできない日だってある。明日こそレベル上げするから、と自分と約束するようにプルトップを開ける。順調すぎる夏バテでポカリとおかゆしか食べていない。少しは痩せるかな。好きな子が冷凍庫に置いていったアイスを大切に少しずつ食べるのがいまのごほうびです。


Phew - himitsu no knife

おととい千と千尋の神隠しを観終わったあと、23時過ぎにサイゼリヤでご飯を食べてしまったため体重が増えていた。ここ数ヶ月の食生活といえば、1日2.5リットル水分をとってチーズ2かけらとごはんとトマトスープ、卵料理を一品とプロテインで終わり。料理はするけどろくに食べないので冷凍庫の中身は減らない。たまに出先で三食ちゃんとしたごはんを食べたりすると一気に2kg増えたりするのだ。痩せていなければ美しくないなんて思わないけれど、自分の場合は体調との兼ね合いの結果いまの体重が一番身軽でいられることがわかっているのであまり太りたくない。食べすぎた次の日はファスティングをするとあっさり元に戻るので今はそこまで気負わずにごはんを食べられるけど、この体質もいつまでもつかなといった具合。ビールがだいすきなのと例年通りの夏バテの到来もあるし、ひと夏くらいはこの食生活のままでいようと思う。

 

ハッピーアワーが文芸坐でオールナイト上映される。すでに6人の友達が観に行くよ~と言っているので当日の会場はちょっとした同窓会みたいになりそうで楽しみだ。

 

睡眠薬との相性が悪くてまた悪夢を見るようになったことで信じられないくらい調子が悪い。自分のために買ったピンクのワンピースや映画館で観るスタジオジブリ、セックスしないけど朝までしゃべる仲の男友達や、異動先での仕事が思いのほかうまくいっていることでなんとかぶっ壊れずにいる。誰かと疎遠になったり、逆にすごく親密になったり、人間関係の入れ替わりが激しくなると、夏がきたんだなぁと思う。一回のデートで死ぬほど縮まってしまう心の距離やたった一言で一生会いたくないと思ったり、そんなのが許されるような魔法の季節だね。薄情だとかずるいなんて言い分はもうワンシーズンあとになってから聞くよ。海は好きじゃないけど水着は着たいのなんて矛盾じゃないっしょ。どうせみんな朝になればスーツを着てやさしくて真面目な人に戻るんだから、いつもより少し夜更かししてほんの数時間だけアンバランスなおしゃべりを楽しもうよ。

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男の子と夜毎長電話してしまう癖がつき、近頃毎朝5時頃に寝ている。いろんな男の子たちの死にたいとかつらいとか暇を受け止めすぎてカウンセラーになった気分だ。日の出とともに部屋のベージュのカーテンの色が薄くなっていく。髪を5cm切った。そのせいで今まで着ていた服があまり似合わなくなったように感じる。外にいるといつも似合わない服を着ているような感覚がする。家に帰るとすぐ服を脱いでしまうのもそれが理由なのだろうか。脱いだ後の薄っぺらい体のなかに内臓がみっしり詰まっているのかと思うととたんに自分が別の生き物になったように感じる。やわらかくてすべすべした自分の肌をピーラーで剥がしてみたら、どのくらい血が出るだろう。包丁をおなかにあてて、ここを切ったらなにが入っているんだろう、と考えた。ひき肉をこねてピーマンの肉詰めを作っていると、神様ってこんな感じで人間作ってんのかなと考えてしまう。お米を炊く。ご飯を食べる。

 

死について考えなかった日のほうが少ない。そんなのみんな同じだと思っていた。本棚が急に倒れてきたら、踏切を渡り切らなかったら、わたしを恨んでいる男の子と不意に遭遇したら、首を吊りたくなったら、電車のホームから飛び降りたら。興味本位で踏み外しそうな道を元に戻すためにすべての神経を使っているようにすら思える。季節のせいだろうと思っていたけれど、息苦しさはマスク由来かもね。はやくコロナウイルス終わんないかなー。

 

好きな男の子に、自分について書いた記事をすべて非公開にしてほしいと頼まれた。職場の人にわたしのブログが知られて(完全に彼の不手際ですが)拡散されて馬鹿にされたそうだ。どうりで数日アクセス数が伸びていた。まぁ、ぶっちゃけわたしの文章なんて気持ち悪いしそれがディスられることに対しては何のダメージもないのだけど、わたしの書いた文章が原因ですきぴが嫌な思いしたというのが本当に悲しくて、丸二日くらいごはん食べられなくていきなり3キロ痩せた。わたしのブログはただのいちサラリーマンが書いているだけでなんの利益も生まないものなのだ。だから簡単に消すことができる、なかったことにできる。読んでる人なんて一部の知り合いとツイッターのフォロワーくらいだし。そう思っていたけれど、わたしは思ったよりこの人に向けてのラブレターのような日記を書くことに依存していたのだ。すきぴについて書いた記事なんて、どこからどこまでかわからない。ここ一年弱すべての期間に彼の存在があり、ばんごはんの内容だって仕事のことだって全部関係がないようであるよ。人を好きになってしまうっていうのはそういうことだ。

好意の持つ暴力性なんてのからすーっかり自分だけ除外された気になっていた。好意は人の人生を狂わせるのに、ばかみたいにみんな恋愛したがりやがってね。身勝手に愛される不愉快さにさらされ続けていたわりに、自分みたいな人間が誰かを好きになって、それを伝えてそこそこいい感じかもなんて思いあがってどれだけ彼を追い詰めたのだろう。彼はアイドルじゃないんだから、こちらの愛情表現を受け取る理由なんてないのに。だから不都合な部分なんてなにひとつ見せず、砂糖菓子みたいに時間がたてば溶けて消える甘い時間をあげるだけの役割に徹したかったのに、彼があまりにわたしの人間味を肯定しようと言葉やまばたきで魔法をかけてくるからどんどん欲深くなってしまったのだ。もういまは自分の顔を見るだけで吐き気がする、自分をごまかすみたいに化粧品買っても全然取り繕えた気がしなくてぴえんだよー。首でも吊るか?すきになりすぎないじゅもんもふっかつのじゅもんも知らないから、ありきたりかもだけどLINEの返事を減らしたり塩対応するなんてけなげで向かないタイプの努力してる。一生好きでいられる魔法もほしいけど、好きになっちゃう前にもどる魔法がほしいよ。

この曲大好きなのでずーっと聞いちゃう。

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