男の子と夜毎長電話してしまう癖がつき、近頃毎朝5時頃に寝ている。いろんな男の子たちの死にたいとかつらいとか暇を受け止めすぎてカウンセラーになった気分だ。日の出とともに部屋のベージュのカーテンの色が薄くなっていく。髪を5cm切った。そのせいで今まで着ていた服があまり似合わなくなったように感じる。外にいるといつも似合わない服を着ているような感覚がする。家に帰るとすぐ服を脱いでしまうのもそれが理由なのだろうか。脱いだ後の薄っぺらい体のなかに内臓がみっしり詰まっているのかと思うととたんに自分が別の生き物になったように感じる。やわらかくてすべすべした自分の肌をピーラーで剥がしてみたら、どのくらい血が出るだろう。包丁をおなかにあてて、ここを切ったらなにが入っているんだろう、と考えた。ひき肉をこねてピーマンの肉詰めを作っていると、神様ってこんな感じで人間作ってんのかなと考えてしまう。お米を炊く。ご飯を食べる。

 

死について考えなかった日のほうが少ない。そんなのみんな同じだと思っていた。本棚が急に倒れてきたら、踏切を渡り切らなかったら、わたしを恨んでいる男の子と不意に遭遇したら、首を吊りたくなったら、電車のホームから飛び降りたら。興味本位で踏み外しそうな道を元に戻すためにすべての神経を使っているようにすら思える。季節のせいだろうと思っていたけれど、息苦しさはマスク由来かもね。はやくコロナウイルス終わんないかなー。

 

好きな男の子に、自分について書いた記事をすべて非公開にしてほしいと頼まれた。職場の人にわたしのブログが知られて(完全に彼の不手際ですが)拡散されて馬鹿にされたそうだ。どうりで数日アクセス数が伸びていた。まぁ、ぶっちゃけわたしの文章なんて気持ち悪いしそれがディスられることに対しては何のダメージもないのだけど、わたしの書いた文章が原因ですきぴが嫌な思いしたというのが本当に悲しくて、丸二日くらいごはん食べられなくていきなり3キロ痩せた。わたしのブログはただのいちサラリーマンが書いているだけでなんの利益も生まないものなのだ。だから簡単に消すことができる、なかったことにできる。読んでる人なんて一部の知り合いとツイッターのフォロワーくらいだし。そう思っていたけれど、わたしは思ったよりこの人に向けてのラブレターのような日記を書くことに依存していたのだ。すきぴについて書いた記事なんて、どこからどこまでかわからない。ここ一年弱すべての期間に彼の存在があり、ばんごはんの内容だって仕事のことだって全部関係がないようであるよ。人を好きになってしまうっていうのはそういうことだ。

好意の持つ暴力性なんてのからすーっかり自分だけ除外された気になっていた。好意は人の人生を狂わせるのに、ばかみたいにみんな恋愛したがりやがってね。身勝手に愛される不愉快さにさらされ続けていたわりに、自分みたいな人間が誰かを好きになって、それを伝えてそこそこいい感じかもなんて思いあがってどれだけ彼を追い詰めたのだろう。彼はアイドルじゃないんだから、こちらの愛情表現を受け取る理由なんてないのに。だから不都合な部分なんてなにひとつ見せず、砂糖菓子みたいに時間がたてば溶けて消える甘い時間をあげるだけの役割に徹したかったのに、彼があまりにわたしの人間味を肯定しようと言葉やまばたきで魔法をかけてくるからどんどん欲深くなってしまったのだ。もういまは自分の顔を見るだけで吐き気がする、自分をごまかすみたいに化粧品買っても全然取り繕えた気がしなくてぴえんだよー。首でも吊るか?すきになりすぎないじゅもんもふっかつのじゅもんも知らないから、ありきたりかもだけどLINEの返事を減らしたり塩対応するなんてけなげで向かないタイプの努力してる。一生好きでいられる魔法もほしいけど、好きになっちゃう前にもどる魔法がほしいよ。

この曲大好きなのでずーっと聞いちゃう。

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