最近睡眠薬の作用がうまくいっているのと友人たちがグループラインの着信で私を起こしてくれるので、眠りすぎてしまう日がかなり減った。午前中に起きて、朝ご飯を食べて(Twitterに載せているのだが、わたしのごはんは絶望的に写真映えしない)着替えて、散歩をしている。近所に毛のところどころ抜けた野良猫がいて、その猫に会えた日はパン屋さんに行っていいルールにしているので、大好きなレモンパイを買うためそいつを見つけようとぶらぶら歩いている。気に入っているパン屋さんは、障害者支援施設の事業所(B型)に該当するので、最低賃金を割っていないか心配している。余計な心配は他所に、パンはめちゃうまい。猫は向かいのホームにも路地裏の窓にもいなかったが、30分ほど歩いて線路を挟んだ反対側の小さい駐車場でようやく見つけた。この町はチェーン店が少なくて、道幅が狭い。前に住んでいたところは快速が止まるのは便利だったけど、家から駅までが遠かったし、愛着の持てる店も少なかったので今の街に越してきて本当によかったなと思っている。人が少なくて、花屋の多い良い街だ。お気に入りの銭湯はコロナウイルスの影響で閉まっているので連休明けの楽しみにしていたけれど、非常事態宣言は延長しそうだしどうなるかわからないな。  

 

最近フリマアプリに登録したらセブンイレブンのクーポンがもらえたので、それを使って初めてアイスコーヒーを購入しようとしたが、いざお会計となったときに氷の入った透明なカップを持ってこなければいけないということを知らず、店員さんを困惑させてしまった。初体験っていうのは、この年になると少なくなってくるななんて思っていたが、思いもよらないところに転がっている。思い返すと結構いろいろある。わたしはディズニーランドに行ったことがないし、夜中にラーメンを食べたこともないし、スノボもダイビングもやったことがないのだった。

 

おそらく13年ぶりに歯医者にいった。歯周病のチェックをしてもらったり歯石をとったり。下の歯の親知らずが横向きに生えてたりしていた。右上の奥歯に虫歯ができて穴があいているので、来週それの治療をする。歯医者ってこんな高かったっけな~と思いながら確定申告したら戻ってくる医療費のことを思い出した。

 

岡村隆史の発言についてだけれど、貧困のセーフネットイコール風俗っていうのが通俗化しているのがもう気持ち悪い。そこに疑問を持っている人間が少なすぎる。というかこれがまかりとおってしまっているせいで行政なんもしないんじゃねという気持ち。新宿歩けばバニラの求人トラックがばかすか走っている。風俗で働いている女の子を知っている身からすれば、いわゆる「普通のこと」ができないから風俗で働いている子や、身分証がなくてネカフェの会員証すら作れない子や、確定申告の仕方を誰も教えてくれないから脱税してるせいで行政の窓口に行けない子、人気がなくてお金が貯まらないから風俗の寮から出られない子、仕事を楽しんでいたりうまくやっている子ももちろんたくさんいるだろうけど、体感としてそれは少数派な気がする。まして、やりたくない子がネガティブな理由で飛び込むにはあまりに過酷な業種だと思う。まして地方の性産業なんてみんなが思ってるほど稼げるもんでもないしね。

貧困を自己責任に結び付ける人は多いけれど、わけわからんウイルスが流行って生活が立ち行かなくなるっていう想定をして生きてる人なんてそうそういないんじゃないの。常々自分は運がいいからいまこうしてのんきにブログなんか書いていられるんだと思うけど、あなたの家や仕事や家賃が保証されているのが努力以外のなにものでもないと言うのであれば、それはそれは素晴らしいことで、ほかの彼らはみな等しく怠け者なんでしょうねと言いたい。弱者をすくいあげられないなら、わたしが社会人になってから払ってきた数百万の税金はいったいなんなんだろう。いつだってわたしは自分が弱者になったときの保険だと思って税金を払い、手取り17万円で暮らしているんだけれど。怒りは自分の倫理観を形作る大切な要素だと思って熱心にキレてるけど、単に冷笑してられるほど貯金がないからかもしれん。


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